カピオラニコミュニティカレッジ(KCC)
出願英語スコアと入学後の付属英語コースの仕組みについて
オアフ島に位置するカピオラニコミュニティカレッジ(KCC)は、ハワイ大学機構のコミュニティカレッジ全7校の内、最も規模の大きい学校になります。年間を通して全校生徒おおよそ4000~7000人ほどのKCCは、現地学生のみでなく留学生の受け入れも最も多い学校です。そのため、学校側でも留学生の受け入れ態勢が整っており、前述した条件付き入学という方法をとって入学することができます。また、留学生向けの英語教育コースのシステムが設けられています。
ここではKCC出願に必要な主な英語スコアと、入学後のESOLプログラムと呼ばれる留学生向けの英語コースについて紹介いたします。まず、ハワイのカレッジ・ユニバーシティに留学生が出願するには、一部の学校・コースを除き一定以上の英語スコアが求められます。KCCの場合、受け付けている主な英語試験とスコアは以下の通りです。
Step5:English Proficiency Tests and Admissionの表を確認
KCCの入り口は、付属英語コースIntensive English Program(IEP)の修了を条件とする「条件付入学」と、単位を認定され学部コースの授業を受けることができる「正規学生」に分かれています。
日本で馴染み深い英検やTOEICを例に挙げると、条件付入学の場合はなんと英検準2級から出願が可能です。TOEICでも430点以上、TOEFL iBTも32点以上なので、日本で英語を勉強してきたという学生でもこの要件を満たしている方は多くいらっしゃいます。学部課程からの入学となると、要求されるスコアは英検の場合2級A判定(2150点)以上、TOEICは650点以上というように高くなります。
このレベルになると、私立語学学校に通って同等レベルの英語力をつけてからKCCに入学する学生も珍しくありません。次に、KCCは入学後の留学生に対して、授業についていけるように一定期間英語授業を設けており、学生はこの期間に英語力を着実に上げつつ、学部の授業を複数履修していく形をとります。
【付属英語コース IEPおよびESOL進級と学部授業履修チャート】
こちらの図は付属英語コースIEPおよび英語授業(ESOL)の進級の仕方を示したものです。条件付入学の英語スコアで出願し、入学するコースはこの図の一番左のIntensive English Program、通称「IEP Program」というコースを初学期に受講することになります。この期間はNon-Credit、つまり単位がもらえません。また、こちらに所属しながら同時に学部のコースを受講することは出来ないので、このコースではあくまで付属英語コースを受講する学期です。
一方学部課程入学の条件を満たす英語スコアで出願して入学する場合、図中の英検2級A相当のESOL94という英語授業から入学することになります。ESOL94自体も、7単位分が単位として認められます。また、同じ縦列に並ぶCollege 100とは学部の授業を意味します。すなわち、ESOL94から入れる学生は、英語の授業を受けながら同時進行で好きな学部の授業を受け始めることができます。留学生は米国の学生として滞在するために1学期につき最低12単位以上の履修が必要なので、残り5~6単位分は好きな授業を履修することができます。
まとめますと、IEP課程からの入学と、ESOL94課程からの入学の大きな違いはこの単位の有無と学部授業の履修にあります。早く単位を取る、ということは、獲得単位数で卒業時期を決するアメリカの学校において早く卒業することにつながります。特に4年制大学への編入を目指す人や、早くKCCを終えてOPT(有償インターンシップ)に挑戦したい人にとって、早めに卒業して次のステップに進めたい方は、ESOL94課程からの入学を目指すのが良いでしょう。
留学生の受け入れに慣れているKCCの利点は、このIEPおよびESOLというシステムが明解で、正しく機能している点です。さらにこのESOLシステムがあるおかげで、学生側も自身の留学プランや進学の予定を立てやすいというメリットがあります。ハワイ大学機構の中には、付属英語コースへの出願には英語スコアを全く求めない学校もありますが、KCCのESOLの場合最低限の英語力をしっかり付けてからの入学となるため、やはり4年制大学への編入に適したカレッジと言えるでしょう。
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