ALOHA!
昨日は大学院留学に求められる試験をブログでご紹介しましたが、実は学士号の4年制大学への出願にも統一試験が存在します。基本的には留学生を対象にしたものではなく、アメリカの高校生が大学受験をする際に求められる試験です。
では留学生には全く関係がないのか、というとそうではありません。
例えばレベルの高い大学では留学生にも提出を課すケースや、帰国子女枠で日本国内の大学に編入する場合も出願要件として認められる場合があります。幼少期から留学をしていて、そのままアメリカの大学に進学をする、という場合も受ける機会が出てくるかもしれません。
まずは試験について知って、希望する留学プランに備えられるようにしましょう!
① SAT（Scholastic Assessment Test）
アメリカの大学進学希望者を対象とした共通試験です。冒頭に述べた通り留学生向けのテストというわけではなく、大学進学を希望するアメリカ国内の高校生の多くが受験するテストです。
SATは非営利法人である「College Board®」が主催する学力テストで、そのスコアは総合的に合否が判断されるアメリカの大学受験において考慮される要素の1つです。現在、米国内でもっとも広く大学受験に使われているテストです。
SATにはSAT Reasoning TestとSAT Subject Testの2種類がありますが、一般的にSAと呼ぶのはSAT Reasoningテスト）を指します。また、帰国子女枠で日本の大学受験をする際に提出が求められるのも、SAT Reasoning Testが一般的です。ここではこのSAT Reasoning Testをご紹介します。
・SAT Reasoning Test
① Critical Reading（読解）
短文の読解問題と長文の読解問題、空欄補充の文章完成問題など
② Writing（文法＋エッセイ）
文法や解釈に関する選択問題とエッセイ作成
③ Math（数学）
指数、代数、幾何、計算、関数、グラフなど広範囲な内容
といった3教科で構成されています。
② ACT American College Test
SATと並んでアメリカの大学進学希望者を対象に行われる共通学力テストです。English（英語）、Reading（読解）、Mathematics（数学）化学の広い分野から出題される「Science（科学）」の４つのセクションから構成されます。Writing（エッセイ）はオプションで追加される場合もあります。
SATとACTの違い
SATは難しい問題を深く分析する力や読解力が求められ、一方ACTは素早く要領よく幅広い問題を解く能力が問われるといわれています。また、SATにはScienceセクションがないのに対し、ACTではScienceが総スコアの1/4を占めるなど、重要視されるのも幅広い教養を問うACTの特徴です。
その他電卓の使用やエッセイの内容の違いなど細かい違いがあるので、試験を受ける際は学校が求めている試験を確認するのと同時に、どちらが自分に合っているか、で決めるのがいいでしょう。
さて、これらの試験がハワイ大学や私立ハワイパシフィック大学ではどのような扱いか、というと、アメリカ人学生には例に漏れずスコア提出が求められますが、留学生の場合は必ずしも必要とせずTOEFLスコアなど英語試験の提出のみで出願が可能です。（2020年4月現在）
ただし大学の出願用件は不定期的に変わるので、大学への留学の際はまずはお気軽にHECハワイ留学支援センターまでご相談ください。
お読みいただきありがとうございました。
MAHALO！
