ハワイでツベルクリン検査を受ける方法
ツベルクリン検査(Tuberculosis Skin Test)とは、結核にかかっているかどうかを判定するテストで、結核菌のタンパク質を精製したものを接種し、アレルギー反応の過多で判定します。ハワイ州の法律では、州の全ての公立また私立の学校に入学する前に受けなければならない身体検査と予防接種を定めており、検査はハワイ到着後に行われます。この検査はアメリカの医師免許を持つ医師(MD)、あるいはハワイ保健省によるものでなければなりません。
日本人は幼少期に結核の予防接種BCGを接種して、結核菌に対する免疫を獲得しています。そのため、日本ではほとんどの人がツベルクリン反応検査で陽性と診断されます。
一方、アメリカではBCGワクチンの接種は行っていないため、ツベルクリン反応検査はほとんどが陰性です。つまりアメリカ在住者において、ツベルクリン反応陽性=結核感染を意味します。
したがって留学生は過去に検査を受けていても、入学前には再度検査を受ける必要があります。
▼ツベルクリン検査の流れ
1.現地のドクターにアポイントを入れます。
2.ツベルクリン溶液を接種
3.通常48〜72時間で結果判定
4.48時間以上経過してから再度ドクターを訪問し、ツベルクリンの結果の判定を受け、
ヘルスレコードを受け取ります。
5.学校のオリエンテーションの際、または各校の指示に従い結果を提出。
ハワイ州の場合、硬結(膨疹)の大きさが10mm以上の場合は陽性です。胸部レントゲン検査をし、結核にかかってないことを確認し証明する必要があります。その他気をつける点としては、高熱がある場合医師の判断で受けられない場合がありますので注意が必要です。
※ ただし、ハワイ大学機構その他大学以上の教育機関が求めている用件は、この限りではなく、日本で結核検査に関して必要な検査を済ませる方法がございますので、HECではお申込後の皆様には日本で対応可能な方法もご紹介しております。
HECハワイ留学支援センターの現地サポートにお申込みの方には、上記一連の手順において現地スタッフが病院を予約してお連れするといったサポートを行っております。なお、HEC現地サポートをお付けになられていない場合は、医療機関への受診、結果の受け取りまで各自で行っていただきます。
その他健康診断に関して
ハワイ留学に際しては上記ツベルクリン検査とともに、MMR(麻疹・おたふく風邪・風疹)などの予防接種を必須としている学校が多くあります。これら予防接種に関しては渡航前に接種を終えておくのがおすすめです。各学校によって必要接種要件は異なりますので、留学先の学校の要件を確認し、早めに事前準備し行動することが大切です。
渡航者の年齢が若い小中高校留学では、特に接種要件が多く指定されています。ツベルクリン検査・予防接種共に、条件を満たしていない場合授業へは登録が出来ません。
必要要件の接種の際には、海外への観光や留学、移住などにおける予防接種などを専門としたトラベルクリニックと呼ばれる医療機関もございますので、こうした機関をご利用になるのもおすすめです。
私立語学学校での短期の語学留学など、一部のプログラムにはこれら要件が課せられない場合もありますので、詳しく知りたい方はHECカウンセラーまでご相談ください。